【登山】 3月の甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 日帰り
【甲斐駒ケ岳山頂からの北岳】

3月の3週目の3連休、天気予報を確認すると晴れマーク。
これは行くしかないということで3週連続の雪山登山は甲斐駒ヶ岳(2967メートル)に決定。
ご存知のとおり黒戸尾根は標高差が約2200メートルもある登山道。
なので山小屋泊デビューして土日の2日間かけて登る計画でした。
そして土曜の早朝。さあ家を出ようとしたら無いんですよ、いつも使っている手袋が。
部屋中を探しても見つからないのでイライラしてきて「もう日帰りで行ったるわ!」と土曜はそのまま不貞寝…
結局手袋は普通に前日穿いていたズボンのポケットに入ってたんですが、なぜかそこまで頭がまわらなっかった。
まあ100均のフリース手袋なんですけどね、これが無いとダメなんですよ。
という訳で、登山素人による積雪期(残雪期?)甲斐駒ヶ岳日帰りチャレンジ開始です。
【尾白川渓谷駐車場】

午前4時半頃、8ヶ月ぶり3度目の甲斐駒ヶ岳登山口までやってきました。
バイクなので既に体の芯から冷え切ってます。
連休の晴天予報だけあって駐車場はほぼ満車に見えました。
準備が出来たらヘッドライトをつけて出発!荷物になるのでヘルメットは最初からかぶっていきました。
登山届けもお忘れなく

1時間もするとかなり明るくなってきました。

ヤマレコ等で序盤に凍結箇所があるのはわかっていたのでここからはチェーンスパイクを装着します。
ガチガチに凍ってます。

後ろを振り返ると太陽

退屈な樹林帯を歩くこと2時間弱、木々の間から真っ白な山肌が見えてきてようやくテンションがあがります。
【笹の平分岐】

スタートから2時間弱で笹の平分岐に到着。ここからは完全に雪道。
山頂まで7時間とありますが、ここまで夏に登った時と全く同じペース。
ということは遅くともあと5時間半ほどで頂上まで行けるだろうと思っていました、この時はね。
【八丁登り】

去年はずーっとスズメバチに追われ続けて特に何も思わなかった八丁登り。
これ結構急で、少し登っては足が止まる。
「休日に何でこんな辛いことをしているんだ俺は」と思いながらすでに後から来た5人くらいに抜かされています。
皆、力強い足取りでガシガシ登って行く様を見ていると自分みたいな軟弱者が来ていい場所じゃなかったと思ってしまう。

斜度がきつくなってチェーンスパイクでは滑りだしたので休憩を兼ねて12本爪に換装しました。

長~い八丁登りを登りきったら刃渡りが見えてきましたよ。
ここでストックからピッケルに持ち替えます。
【刃渡り】

登山口からここまで3時間半弱、夏と比べると少しペースが落ちています。
夏には何とも思わなかった刃渡りは、今回かなり腰が引けました。
万が一転んだら一発アウトなのでとにかくアイゼンの引っ掛けに注意して進みます。

その先は鎖も無い細尾根なのでさらにヒヤヒヤしましたよ。
こういう時に限ってちょっと強めの風が吹くんですよ。
ビビり過ぎと思われるかもしれませんが、慎重過ぎるくらいが良いと思います。

階段ハシゴ地帯

鎖やロープは露出しているので問題なく進めました。
【刀利天狗】


刀利天狗から20分ほど歩いた場所から適当に撮った写真です。
家に帰ってから見てみると右端にたまたま山頂が写っていました。左の棒みたいなのが駒ヶ嶽神社本社
【五合目小屋跡】

手前のピークの左奥に去年はガスって見えなかった甲斐駒ヶ岳の姿。
ここからだと山頂は見えないんですね。

強い風がビュービュー吹いてきたのでここでハードシェル、は持ってないので代わりにレインウェアを羽織り、バラクラバやオーバーグローブを装着
風に吹かれたわずかな時間でハイドーレーションの飲み口が凍結しました。
幸いこまめに吹き戻していたので凍ったのは飲み口だけ。
凍ってしまったらピットジップ(脇の下のジッパー)に差し込んでおけば体温で10分くらいで復活します。

長いハシゴは半分以上が雪の中

ロープ等でどんどん登る

ピークを越えたらボロ橋

その先の垂直に近いハシゴ

鎖場を越えて行くと
【七丈小屋】

登山口から5時間50分かかって七丈小屋。夏は5時間位でここまできたので結構遅れてます。
本当なら昨日ここに泊まってたのか。
でも駐車場の車の数を見ると結構混雑してそうだし日帰りでよかったかな。

小屋の先のキツイ急登に心が折れそうになる。
トレースやステップがあるから素人でもここまで来られてるけど、これ最初にラッセルした人は本当にすごいと思う。

夏は20分で登ったところを1時間近くかけ、もう最後の方は急斜面を4足歩行状態で何とか剣までたどり着く。
去年の写真と見比べると剣の位置が変わってる?
正面には今歩いてきた黒戸山

迫力のある雪と岩

写真だと大したことなさそうですけど結構きつい坂が続きます。
踏み跡を外れると膝くらいまでずぼっと埋まります。先人様に感謝ですよ本当に。
【八合目御来迎場】

約7時間20分でようやく八合目。
去年はもう山頂に着いてた頃です、雪山きつい。
雪山経験なんて数えるほどしか無く、雪道でも夏道でもコースタイムが変わらない谷川岳基準で考えてたのが甘かった。
むしろ谷川岳に関しては雪の方が歩きやすいことから、甲斐駒ヶ岳もあわよくば夏より速く登れるんじゃないかと思ってたくらいですからね。素人丸出し

八合目御来迎場まで来ると北岳が一望できます。モヤッてるけども

2本剣をズーム。人がいる場所まで行けば勝利は目前、のはずです。

でもここからが意外と長いんですよ。

何かグロテスク、ずっと見てると気持ち悪くなる。
まあそんなことは置いといて、この先2本剣までが核心部と言われていてかなりの急斜面が続きます。

写真撮る余裕はなかったので夏場だとたぶんこの辺りの場所。
ステップは出来ているけど鎖は雪で埋まっていて、万が一滑ったらそのまま谷底に逝けるのでステップを崩さないようにピッケルを刺して這いつくばるように登っていきました。
※後日、この近辺で2件の滑落死亡事故が起きています。
これからは雪が緩み危険度が増しますので登られる方は十分気をつけてください。
詳細は七丈小屋の公式WEBサイトで
というか小屋のWEBサイトが出来てたんですね。宿泊も予約制になったようなので注意してください。
【2本剣と鳳凰三山】

八合目御来迎場から50分近くかかって核心部を何とかクリアし2本剣と同じ高さまで。
去年はガスってて何も見えなかったので剣と鳳凰三山が見られただけでも嬉しい。
予定より大幅に時間もかかってるし疲れたし、ここで撤退しようかと考えましたが今から下山しても途中で日没を迎えるのは間違いないので山頂まで行くことにします!

もう山頂見えてるしね。

やっぱり空気が薄いのか息があがりやすい感じがします。
それでもトボトボ歩いて徐々に近づいてくる山頂


駒ヶ嶽神社本社は目前

北沢峠からの登山道と合流します。北岳は最高ですな


さあ、これが最後の登りです。

何か草履?草鞋?が着いてますが
【甲斐駒ヶ岳】

登山口から9時間ちょいで、ついに山頂に到着!笹の平分岐から標識のとおり7時間もかかってしまった。
改めましてどうも、時間厳守するブログ名状しがたい日記のようなものです。
去年5月に登った富士山を超える、過去最高にきつい登山でした。

前回は雲だらけでしたが、この日は視界良好

三角点にタッチ!っていうのをよく見かけるので真似します。
ちなみにこれが愛用の100均手袋で、通勤から3000メートル級の雪山までカバーする万能品です。

山頂での他の写真はカメラのレンズが曇ってたのか丸い何かが写り込んでてショック

撮ってるときは全然気付かなかったぜ…




山頂の滞在時間は30分弱、名残惜しいですが下山開始です。
翌日休みだったら間違いなく山小屋に泊まってました。(※現在、宿泊は予約制に変わりました)
しかし翌日は休日出勤だったのです。
今月は時間外で70時間ほど働きましたが、あと30時間も働いていいんですよね。
いや100時間って休日出勤は含まないんでしたっけ?…死ぬわ!

さて、つい何度も振り返ってしまいますね。


イルカ?クジラ?

2本剣の先の核心部を上から見た図
うん、この写真だとよくわかりませんね。

遠くに見えるのはロープが撤去されていて登れなかったオベリスク。
秘策を考えているので今年も機会があれば登りにいきたい。

七丈小屋を越えて垂直に近いはしごを上から見下ろす図

長いハシゴを下った所で太陽が山の向こうに沈みそうです。
光の境界線が綺麗でした。

ここから黒戸山までの登り返しがキツかった

【刃渡り】

下山開始から3時間半、暗くなる前に刃渡りまで戻ってこられました。
ここまでは明るいうちに通過しておきたかったので一安心。
残り標高1200メートルほど下らなければなりません。
丹沢で言えば、塔ノ岳から大倉尾根を下るような感じ。先は長い

夕日に染まる鳳凰三山も見納めです。

さらば刃渡り
あとはヘッドライトを装着して樹林帯を下山するのみ。
年始に塔ノ岳と雲取山を夜間登山で慣らしたお陰で真っ暗でも怖さはそんなに感じなくなりました。
途中から風がどんどん強くなってきてゴーゴー音立ててたのは嫌な感じでしたが。
ただヘッドライトの範囲だけの視覚情報だと登りより下りの方が圧倒的に難しいとも感じました。
道迷いしないように慎重に、確認を徹底して進みます。
そんな中で一回だけ牛の鳴き声のようなものがすぐ近くから聞こえてきて震え上がった場面も。
何の鳴き声だったのか、やっぱり怖い

チェーンスパイクを何度か着け外ししながらここまで来ました!

吊り橋が見えてきました。ここまで本当に長く感じます。

ここを渡ればもう人間の世界

頂上から5時間30分強で登山口へ帰ってきました。
前回は足がガックガクでしたけど今回は特に問題ありませんでした。
やっぱり雪が適度にクッションになってるんでしょうね。
これにて15時間以上に及んだ山行は無事に終了しました。
暗い時間に出発して暗い時間に下りてくるっていうのは日帰り登山としては失敗してる気もしますが。
しかも尾白の湯で温まってから帰る予定が、下山が遅くなってしまいすでに営業終了してました。
あれですね、試合に負けて勝負にも負けた気分。
次こそは北沢峠から登りたいですね。
長いしキツイし危ないしで疲れたけど本当に楽しい時間が過ごせました。
4~5月も雪は残ってるみたいですけど、踏み抜き地獄らしいので思い切って3月に来てみてよかった。
まあしばらく黒戸尾根は御免ですけどね。
以上、3月の甲斐駒ヶ岳でした。
終了です!
【所要時間】
尾白川渓谷駐車場(04:45)~笹の平分岐(06:41)~刃渡り(08:12)~五合目小屋跡(09:25)~七丈小屋(10:33)~八合目御来迎場(12:04)~甲斐駒ヶ岳 (13:50-14:18)~尾白川渓谷駐車場(20:02)

3月の3週目の3連休、天気予報を確認すると晴れマーク。
これは行くしかないということで3週連続の雪山登山は甲斐駒ヶ岳(2967メートル)に決定。
ご存知のとおり黒戸尾根は標高差が約2200メートルもある登山道。
なので山小屋泊デビューして土日の2日間かけて登る計画でした。
そして土曜の早朝。さあ家を出ようとしたら無いんですよ、いつも使っている手袋が。
部屋中を探しても見つからないのでイライラしてきて「もう日帰りで行ったるわ!」と土曜はそのまま不貞寝…
結局手袋は普通に前日穿いていたズボンのポケットに入ってたんですが、なぜかそこまで頭がまわらなっかった。
まあ100均のフリース手袋なんですけどね、これが無いとダメなんですよ。
という訳で、登山素人による積雪期(残雪期?)甲斐駒ヶ岳日帰りチャレンジ開始です。
【尾白川渓谷駐車場】

午前4時半頃、8ヶ月ぶり3度目の甲斐駒ヶ岳登山口までやってきました。
バイクなので既に体の芯から冷え切ってます。
連休の晴天予報だけあって駐車場はほぼ満車に見えました。
準備が出来たらヘッドライトをつけて出発!荷物になるのでヘルメットは最初からかぶっていきました。
登山届けもお忘れなく

1時間もするとかなり明るくなってきました。

ヤマレコ等で序盤に凍結箇所があるのはわかっていたのでここからはチェーンスパイクを装着します。
ガチガチに凍ってます。

後ろを振り返ると太陽

退屈な樹林帯を歩くこと2時間弱、木々の間から真っ白な山肌が見えてきてようやくテンションがあがります。
【笹の平分岐】

スタートから2時間弱で笹の平分岐に到着。ここからは完全に雪道。
山頂まで7時間とありますが、ここまで夏に登った時と全く同じペース。
ということは遅くともあと5時間半ほどで頂上まで行けるだろうと思っていました、この時はね。
【八丁登り】

去年はずーっとスズメバチに追われ続けて特に何も思わなかった八丁登り。
これ結構急で、少し登っては足が止まる。
「休日に何でこんな辛いことをしているんだ俺は」と思いながらすでに後から来た5人くらいに抜かされています。
皆、力強い足取りでガシガシ登って行く様を見ていると自分みたいな軟弱者が来ていい場所じゃなかったと思ってしまう。

斜度がきつくなってチェーンスパイクでは滑りだしたので休憩を兼ねて12本爪に換装しました。

長~い八丁登りを登りきったら刃渡りが見えてきましたよ。
ここでストックからピッケルに持ち替えます。
【刃渡り】

登山口からここまで3時間半弱、夏と比べると少しペースが落ちています。
夏には何とも思わなかった刃渡りは、今回かなり腰が引けました。
万が一転んだら一発アウトなのでとにかくアイゼンの引っ掛けに注意して進みます。

その先は鎖も無い細尾根なのでさらにヒヤヒヤしましたよ。
こういう時に限ってちょっと強めの風が吹くんですよ。
ビビり過ぎと思われるかもしれませんが、慎重過ぎるくらいが良いと思います。

階段ハシゴ地帯

鎖やロープは露出しているので問題なく進めました。
【刀利天狗】


刀利天狗から20分ほど歩いた場所から適当に撮った写真です。
家に帰ってから見てみると右端にたまたま山頂が写っていました。左の棒みたいなのが駒ヶ嶽神社本社
【五合目小屋跡】

手前のピークの左奥に去年はガスって見えなかった甲斐駒ヶ岳の姿。
ここからだと山頂は見えないんですね。

強い風がビュービュー吹いてきたのでここでハードシェル、は持ってないので代わりにレインウェアを羽織り、バラクラバやオーバーグローブを装着
風に吹かれたわずかな時間でハイドーレーションの飲み口が凍結しました。
幸いこまめに吹き戻していたので凍ったのは飲み口だけ。
凍ってしまったらピットジップ(脇の下のジッパー)に差し込んでおけば体温で10分くらいで復活します。

長いハシゴは半分以上が雪の中

ロープ等でどんどん登る

ピークを越えたらボロ橋

その先の垂直に近いハシゴ

鎖場を越えて行くと
【七丈小屋】

登山口から5時間50分かかって七丈小屋。夏は5時間位でここまできたので結構遅れてます。
本当なら昨日ここに泊まってたのか。
でも駐車場の車の数を見ると結構混雑してそうだし日帰りでよかったかな。

小屋の先のキツイ急登に心が折れそうになる。
トレースやステップがあるから素人でもここまで来られてるけど、これ最初にラッセルした人は本当にすごいと思う。

夏は20分で登ったところを1時間近くかけ、もう最後の方は急斜面を4足歩行状態で何とか剣までたどり着く。
去年の写真と見比べると剣の位置が変わってる?
正面には今歩いてきた黒戸山

迫力のある雪と岩

写真だと大したことなさそうですけど結構きつい坂が続きます。
踏み跡を外れると膝くらいまでずぼっと埋まります。先人様に感謝ですよ本当に。
【八合目御来迎場】

約7時間20分でようやく八合目。
去年はもう山頂に着いてた頃です、雪山きつい。
雪山経験なんて数えるほどしか無く、雪道でも夏道でもコースタイムが変わらない谷川岳基準で考えてたのが甘かった。
むしろ谷川岳に関しては雪の方が歩きやすいことから、甲斐駒ヶ岳もあわよくば夏より速く登れるんじゃないかと思ってたくらいですからね。素人丸出し

八合目御来迎場まで来ると北岳が一望できます。モヤッてるけども

2本剣をズーム。人がいる場所まで行けば勝利は目前、のはずです。

でもここからが意外と長いんですよ。

何かグロテスク、ずっと見てると気持ち悪くなる。
まあそんなことは置いといて、この先2本剣までが核心部と言われていてかなりの急斜面が続きます。


写真撮る余裕はなかったので夏場だとたぶんこの辺りの場所。
ステップは出来ているけど鎖は雪で埋まっていて、万が一滑ったらそのまま谷底に逝けるのでステップを崩さないようにピッケルを刺して這いつくばるように登っていきました。
※後日、この近辺で2件の滑落死亡事故が起きています。
これからは雪が緩み危険度が増しますので登られる方は十分気をつけてください。
詳細は七丈小屋の公式WEBサイトで
というか小屋のWEBサイトが出来てたんですね。宿泊も予約制になったようなので注意してください。
【2本剣と鳳凰三山】

八合目御来迎場から50分近くかかって核心部を何とかクリアし2本剣と同じ高さまで。
去年はガスってて何も見えなかったので剣と鳳凰三山が見られただけでも嬉しい。
予定より大幅に時間もかかってるし疲れたし、ここで撤退しようかと考えましたが今から下山しても途中で日没を迎えるのは間違いないので山頂まで行くことにします!

もう山頂見えてるしね。

やっぱり空気が薄いのか息があがりやすい感じがします。
それでもトボトボ歩いて徐々に近づいてくる山頂


駒ヶ嶽神社本社は目前

北沢峠からの登山道と合流します。北岳は最高ですな


さあ、これが最後の登りです。

何か草履?草鞋?が着いてますが
【甲斐駒ヶ岳】

登山口から9時間ちょいで、ついに山頂に到着!笹の平分岐から標識のとおり7時間もかかってしまった。
改めましてどうも、時間厳守するブログ名状しがたい日記のようなものです。
去年5月に登った富士山を超える、過去最高にきつい登山でした。

前回は雲だらけでしたが、この日は視界良好

三角点にタッチ!っていうのをよく見かけるので真似します。
ちなみにこれが愛用の100均手袋で、通勤から3000メートル級の雪山までカバーする万能品です。

山頂での他の写真はカメラのレンズが曇ってたのか丸い何かが写り込んでてショック

撮ってるときは全然気付かなかったぜ…




山頂の滞在時間は30分弱、名残惜しいですが下山開始です。
翌日休みだったら間違いなく山小屋に泊まってました。(※現在、宿泊は予約制に変わりました)
しかし翌日は休日出勤だったのです。
今月は時間外で70時間ほど働きましたが、あと30時間も働いていいんですよね。
いや100時間って休日出勤は含まないんでしたっけ?…死ぬわ!

さて、つい何度も振り返ってしまいますね。


イルカ?クジラ?

2本剣の先の核心部を上から見た図
うん、この写真だとよくわかりませんね。

遠くに見えるのはロープが撤去されていて登れなかったオベリスク。
秘策を考えているので今年も機会があれば登りにいきたい。

七丈小屋を越えて垂直に近いはしごを上から見下ろす図

長いハシゴを下った所で太陽が山の向こうに沈みそうです。
光の境界線が綺麗でした。

ここから黒戸山までの登り返しがキツかった

【刃渡り】

下山開始から3時間半、暗くなる前に刃渡りまで戻ってこられました。
ここまでは明るいうちに通過しておきたかったので一安心。
残り標高1200メートルほど下らなければなりません。
丹沢で言えば、塔ノ岳から大倉尾根を下るような感じ。先は長い

夕日に染まる鳳凰三山も見納めです。

さらば刃渡り
あとはヘッドライトを装着して樹林帯を下山するのみ。
年始に塔ノ岳と雲取山を夜間登山で慣らしたお陰で真っ暗でも怖さはそんなに感じなくなりました。
途中から風がどんどん強くなってきてゴーゴー音立ててたのは嫌な感じでしたが。
ただヘッドライトの範囲だけの視覚情報だと登りより下りの方が圧倒的に難しいとも感じました。
道迷いしないように慎重に、確認を徹底して進みます。
そんな中で一回だけ牛の鳴き声のようなものがすぐ近くから聞こえてきて震え上がった場面も。
何の鳴き声だったのか、やっぱり怖い

チェーンスパイクを何度か着け外ししながらここまで来ました!

吊り橋が見えてきました。ここまで本当に長く感じます。

ここを渡ればもう人間の世界

頂上から5時間30分強で登山口へ帰ってきました。
前回は足がガックガクでしたけど今回は特に問題ありませんでした。
やっぱり雪が適度にクッションになってるんでしょうね。
これにて15時間以上に及んだ山行は無事に終了しました。
暗い時間に出発して暗い時間に下りてくるっていうのは日帰り登山としては失敗してる気もしますが。
しかも尾白の湯で温まってから帰る予定が、下山が遅くなってしまいすでに営業終了してました。
あれですね、試合に負けて勝負にも負けた気分。
次こそは北沢峠から登りたいですね。
長いしキツイし危ないしで疲れたけど本当に楽しい時間が過ごせました。
4~5月も雪は残ってるみたいですけど、踏み抜き地獄らしいので思い切って3月に来てみてよかった。
まあしばらく黒戸尾根は御免ですけどね。
以上、3月の甲斐駒ヶ岳でした。
終了です!
【所要時間】
尾白川渓谷駐車場(04:45)~笹の平分岐(06:41)~刃渡り(08:12)~五合目小屋跡(09:25)~七丈小屋(10:33)~八合目御来迎場(12:04)~甲斐駒ヶ岳 (13:50-14:18)~尾白川渓谷駐車場(20:02)
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